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 竹とんぼ、孫の手、青竹踏み、竹馬、物干しざお、竹ぼうきなどは私が子供の頃は身近にあった竹具でしたが今となっては目にすることも無く寂しくも懐かしくも思えます。でも、串や楊枝や箸、ざるや籠はまだまだ使われています。それから熊手!縁起物の「熊手」を売る露天が立ち並び、買い求める人で賑わう酉の市は日本の代表的な伝統行事。そしてもう一つ忘れてならないのが門松。一年の厄を払い、歳神様をお迎えするために日本古来より受け継がれてきたお正月飾り。ここでも「竹」は使われています。



 「竹」は燃やしても灰になり、土に撒いて土壌改良効果を発揮する究極の循環型エコ素材と言われています。 また2~3年で成竹になるため、伐採してもすぐに成長するので枯渇する心配がほとんどありません。 食品や原材料を輸入に頼っていることが多い日本ですが、地球環境にも優しい「竹」は小さな国土の日本に実は豊富にある天然資源です。 古来より日本の人々は「竹」を、筍で食用として楽しんだり、かごやざるを編み、暮らしの道具としてきました。「松竹梅」の一つである縁起物として神事やお祭りにも使われています。日本人の暮らしに寄りそってきた「竹」ほど役に立ち、環境負荷の少ない植物は数少ないと思います。

 しかし近年の生活様式の変化で「竹」の消費は減り続け、日本中で放置竹林の問題が起こっています。特に九州地方や中国地方で多いと聞きます。 鹿児島県の「竹」は見るからに太く、みずみずしく、力強い。生命力に満ちています。それが故に、他の植物の生息域をも侵害する力を持っています。そこで総合紙パルプメーカーである中越パルプ工業株式会社が持続可能な生産、里山保全、竹の有効利用を目指し「竹」を材料にした「竹紙100」を作ってくれました。

 話は変わりますが「東海道五十三次」で有名な江戸の人気浮世絵師歌川広重の晩年の代表作「名所江戸百景」の中に私たちが暮らし営む「京橋」を描いた作品が三点あります。そのうちのひとつに「京はし竹河岸」があります。竹河岸を背景にした銀座と京橋にまたがる木製の京橋が架かっている浮世絵を見たことがある人はいても、見たことはあっても京橋の背後に竹河岸があることをご存知の方はほとんどいません。そもそもタケガシって?という人も多く、竹河岸とは?からお話をしなければならないのですが、当時の江戸市中は水運が発達しており各地から竹が舟に載せられて京橋に荷揚げされ商いが行われていました。京橋は江戸最大の竹の集積地「竹河岸」と、橋を挟んで西側には昭和10年に築地へ市場が移されるまで江戸・東京庶民の台所を支える青物市場「大根河岸」と共に栄え大変な賑わいを見せていたそうです。

 そんなわたしたち京橋にゆかりを持つ町人や商人が中央区に、区民の生活空間として重要な役割を果たしている道路に愛称名をつけ、区民の皆さんにわかりやすく親しめるようにと申請し、平成24年2月「京橋竹河岸通り」標識が設置されました。これを記念して4月30日、渡り初めと命名式を日枝神社の御祓いのもと、中央区長をはじめ多くの関係者とともに祝いました。
 わたしども満津金は江戸以来の町、京橋に宿る町の記憶や江戸の価値観を未来に継承していくことをテーマとする印刷店として日本人の暮らしに寄りそってきた「竹」を100%材料にした「竹紙100」ホワイトを使用した「京橋一筆箋」を作りました。 書き心地やさわり心地は普通の紙やノートなどと遜色なく、むしろ将来「竹紙」も普通の紙として扱われてもいいほどの仕上がりです。ボールペンやエンピツ、ものさしにノート、竹を素材とした味わいのあるすっきりとした風合いの文具もできています。日本の里山や、江戸町京橋に実存した竹河岸に思いを馳せ、満津金の一筆箋をお使いいただきたいと思います。

     

日本の竹、100%の紙
竹紙100[Takegami]
中越パルプ工業株式会社製造
エコプロダクツ大賞農林水産大臣賞
生物多様性日本アワード優秀賞
グリーン購入大賞優秀賞

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